研究について
研究テーマ
心理療法技法
サイコセラピィ(心理療法)を、安全に、効果のあるものとして実施するためには、技法と技術が欠かせません。心理療法の起承転結を進める面接技法と技術、そしてそれを支える態度に関して研究を行っています。
ひきこもり
神話の時代より日本人はひきこもりに馴染んできました。ひきこもりが命を奪うこともあれば、山籠りの修行のように創造的な創造的な側面もあります。シゾイドリトリート(小谷, 2014)の観点から研究を行っています。
プレセラピィ
心理療法・カウンセリングを始めるために必要条件があります。それが整わない場合、「プレセラピィ」という準備のプログラムや面接があります。このプレセラピィ技法の開発に取り組んでいます。
適応障害
様々な心の不調は、適応障害(不適応)の形で最初に現れることが多くあります。PAS心理教育研究所の適応障害の研究チームメンバーに入り研究を進めます。
主な業績
論文(査読なし)
- (共著)武野顕吾・花井俊紀・佐々木裕子(2011)第14章プロスポーツ選手と心的安全空間 『心的安全空間—「人間の安全保障」の基盤—』 モノグラフ1号 国際基督教大学21世紀COEプログラム「平和・安全・共生」研究教育「心的安全空間の生成」グループ
- (共著)橋本麻耶・花井俊紀・足立智昭・西浦和樹 (2014). 第12章 Story Making Group. 大震災心理臨床の一歩 国際力動的心理療法研究会第18回年次大会論文集 136-147.(J-GLOBAL文献情報)
- (共著)小谷英文・橋本麻耶・花井俊紀・西浦和樹(2015)ストーリー・メイキング・グループの力動的治療機序−東日本大震災臨床事例から− 集団精神療法31(1). 48-57.(J-GLOBAL文献情報)
- (単著)花井 俊紀(2021). Edward L. Pinney記念ワークショップ「青年期発達課題を有するクライアントへの3つのアプローチ」 国際力動的心理療法学会第25回年次大会論文集 25-37.(書誌情報)
著書
- (翻訳)花井俊紀(訳)第1章 参与 小谷英文(監訳)(2014).最新大災害メンタルヘルスガイド 不測の衝撃−危機介入に備えて知っておくべきこと 金剛出版 pp. 3-10.(Kantor, E.M. (2010). Chapter1 Getting Involved. In Hidden Impact. F. Stoddard, C. Katz, and J. Merlino (Eds.) (2010). Hidden impact: What you need to know for the next disaster-A practical mental health guide for clinicians. Sudbury, Massachusetts, Jones and Bartlett publishers. pp.3-10.)(出版社ページ)
- (共著)Kotani, H., Nakamura, Y, Hashimoto, M., & Hanai, T. (2016). Ch. 37. POST-TRAUMATIC STRESS DISORDER IN CHILDREN AND ADOLESCENTS IN THE AFTERMATH OF DISASTER. Haen, C. & Aronson, S. (ed). HANDBOOK OF CHILD AND ADOLESCENT GROUP THERAPY. Routledge., N.Y. pp.415-428.(出版社ページ)
研究発表
- 花井俊紀(2007)学童期における動機づけのあり方が満足の遅延の維持に及ぼす影響 心理臨床学会第26回年次大会発表
- 花井俊紀(2015)女性の自殺企図からの脱却における父親対象の陽性化の果たす役割 国際力動的心理療法学会第21回年次大会発表
- 花井俊紀(2019)シゾイドリトリートの中核葛藤としての甘えの葛藤 国際力動的心理療法学会 第25回記念大会 事例研究発表
事例検討・公開スーパーヴィジョン
- 花井俊紀(2007)チック症状を持つ思春期男子とのアクティビティ・セラピーにおける身体性の鍛えと能動性の拡大のプロセス 第11回ICU心理教育臨床セミナー 東京 2007年6月
- 花井俊紀(2008)チック症状を持つ思春期の男子との面接過程−欲求の凝集から自己の広がりへ− 第12回ICU心理教育臨床セミナー 東京 2008年6月
- 花井俊紀(2009)幼児的万能感を強く維持する思春期男子に対するアクティビティ・セラピーの過程 第13回ICU心理教育臨床セミナー 東京 2009年6月
- 花井俊紀(2010)父母の不仲を機に不登校に至った潜伏期児童に対するアクティビティ・セラピーの過程 第14回ICU心理教育臨床セミナー 東京 2010年6月
- 花井俊紀(2011)父母の不仲を背景とした不登校を呈する小6男子とのアクティビティ・セラピィ 国際基督教大学高等臨床心理学研究所 公開スーパーヴィジョン スーパーヴァイザー:セス・アロンソン(ウィリアム・アランソン・ホワイト研究所) 東京 2011年7月
- 花井俊紀(2012)解離性ヒステリーの心理療法の開始後に起きた娘の自死をこえて 国際力動的心理療法研究会第18回年次大会 スーパーヴィジョンセッション スーパーヴァイザー:ラルフ・モーラ(アメリカ海兵隊岩国航空基地 岩国診療所(BHC))・ジュディス・デイビス(Performance Development Associates)
- 花井俊紀(2013)継続的PTSD治療の事例 国際力動的心理療法研究会第19回年次大会 スーパーヴィジョンセッション スーパーヴァイザー:吉松和哉(式場病院)
- 花井俊紀(2014)女性のエディプス・コンプレックスの作業と自殺企図の変化力動 国際力動的心理療法研究会第20回年次大会 スーパーヴィジョンセッション スーパーヴァイザー:牛島定信(三田精神療法研究所)
- 花井俊紀(2016)発達障害が疑われた健常児のアクティビティ・セラピィ 国際力動的心理療法学会 力動的スーパーヴィジョンセミナー スーパーヴァイザー:足立智昭(宮城学院女子大学)
- 花井俊紀(2016)思い通りにならないと壊すことを繰り返す中年男性 国際力動的心理療法学会 力動的スーパーヴィジョンセミナー スーパーヴァイザー:北西憲二(森田療法研究所)
- 花井俊紀(2016)統合失調症と診断されたひきこもり男性との個人心理療法 国際力動的心理療法学会第22回年次大会 スーパーヴィジョンセッション スーパーヴァイザー:吉松和哉(式場病院)